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なに食ってんの? その2
2007-03-05-Mon  CATEGORY: 未分類
[小説家になりたい。なろう。なれます


麦です。


ものすごく乱暴ですが、麦は「オオムギ」と「コムギ」に分けられます。

もちろん、どちらも食用植物として栽培されています。

麦類は中近東が原産地で、夏は乾燥し、冬は高温で、雨が多い地域での栽培に向いています。

つまり、東南アジアや日本のような風土ではうまく育たないということですね。


ヨーロッパ=パン食


というイメージが強いので、中世ヨーロッパを舞台のモデルとしたファンタジー小説でも、パンが出てくることがあります。

でも、ヨーロッパでパンが庶民の食卓にならぶようになったのは、歴史的にはつい最近のことです。

中世ヨーロッパでは、大麦を粗くひいたものを水で煮た粥を食べていました。

小麦は外の皮が固く、中の胚がもろいので、米や大麦のように粒食としては利用しずらいのです。
ですから、粉にしてパンや麺にして食べる必要がありました。


余談ですが、地中海沿岸をのぞくヨーロッパ、とくにファンタジー作品世界のモデルとなりがちなイギリスやドイツなどは、農耕にはおっそろしく向かない土地です。

気候が冷涼で、乾燥していて、地味がやせている。

いま、これらの国が農業大国となっているのは、そこに住む人々の、気の遠くなるような長い時間にわたる努力の結果なのです。

ちなみに、すこし前の記録ですが、イギリスとドイツの両国で世界の小麦生産の5パーセントをまかなっています。
年間の生産量はそれぞれ1100万トンと1200万トン。これは日本の年間の輸入量の2倍以上です。


中世の西ヨーロッパ諸国は、人間を養えない土地でした。
記録に残らない飢饉も数知れず、常に餓死と隣り合わせの世界だったといえます。


救世主は新大陸からやってきました。

ジャガイモです。

痩せた土地でもたくさん育つジャガイモは、西ヨーロッパの食料難を救いました。
ジャガイモの渡来以降、ヨーロッパの人口は劇的に増加しています。

ファンタジー作品を書くさい、多くの人が、中世の西ヨーロッパ、とりわけドイツ、イギリス(含むスコットランド、ウェールズ)を舞台の参考にすると思います。

そのときには、是非とも考えてみてください。


主食は大麦の粥なのか、小麦のパンなのか?

パンだとすれば、段階式製粉は発明されているのか? 発明されていなければ、おなじみの白い小麦粉はありません。パンはくすんだ色をしているはずです。

ジャガイモ、またはそれと同じ特徴の作物は存在しているのか? いるとすればどこからもたらされたのか?


はじめからあったとしてしまうと、奇妙なズレが生じてしまいますから、注意してください。

たとえば、ヨーロッパに、もし初めからジャガイモがあったとしたら、人々の精神やものの考え方は、いまとずいぶん違っていたはずです。

自然が厳しく、作物も容易には育たないからこそ、西ヨーロッパ人の好戦性、進出性は培われました。
それが、やがて産業革命を生み、世界中に植民地を経営するということにつながっていくのです。

ヨーロッパの人たちにとって、自然は友ではありませんでした。
すこし油断したら死をもたらす脅威の存在。だからこそ、打ち勝たねばならない。

自然との調和をもって旨としてきた日本人とは、根っこの部分がまったくちがっているんですね。

でも、ジャガイモがはじめからあったら、ヨーロッパ人にとっても、自然はやさしい存在になってしまい、好戦性や進出性が発達しないか、していても、かなり弱いということになってしまうでしょう。


西ヨーロッパの持つ雰囲気は、食料の慢性的な欠乏が生みだしたもの――それを記憶にとどめておいて、世界の設定を作ってください。


さらに余談です。

「同じ釜のめしを食った」という言葉があります。

連帯感を強調するときに使われますよね。

同じものを食べているという事実は、たしかに共感や相互理解の苗床となります。

東漢末、孫家に仕えた周瑜は、南進してくる北軍(総司令官は曹操です)に対して徹底抗戦を決めました。出陣にあたり、周瑜は多くの将兵を前にして、


「粒食の同志よ」


と呼びかけました。

当時、中国の北は粉食、南は粒食の食文化圏だったのです。


食べ物の異同が生む一体感や違和感。

こういう要素も盛り込むと、ストーリーにもはばが出るはずです。




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オオムギについて
トラックバックスパイス&ハーブの研究 2007-03-06-Tue 12:10
オオムギ オオムギ 生物の分類|分類界: 植物界 Plantae門: 被子植物門 Magnoliophyta 綱: 単子葉植物綱 Liliopsida目: イネ目 Poales科: イネ科 Poaceae属: オオムギ属  Hordeum 種: オオムギ  vulgare 学名''Ho  [続きを読む]
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