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民衆不在・生活感0
2007-03-01-Thu  CATEGORY: 未分類
[小説家になりたい。なろう。なれます


予告どおり「ファンタジー小説」について、です。

ファンタジーとはそもそも何か? などというくだらない定義づけは、このブログではやりません。
そんなことは、それぞれで考えりゃいいことですから。

「蹴りたい背中」「OUT」「ゼロの焦点」「犬神家の一族」「龍馬がゆく」「擬態」「模倣犯」
などなど。

これらの作品をファンタジー小説という人はいませんわね。

ここであつかう「ファンタジー」とは、「剣」または「魔法」あるいは「その両方」が、作品の世界の成立に大きく関わっているもの、というように決めておきます。

前回も書きましたが、日本ファンタジーノベル大賞を受賞するような作品群は、まったくの対象外だと思ってくださいね。

まあ、前置きはこのくらいにしておきましょう。


で、タイトルです。


「民衆不在・生活感0」


ファンタジー作品を書くに際して、主人公やそれを取り巻く脇役たちというものは、大した苦労もなく造形できるものです。むろん、それらの人物が魅力的か否かは、また別次元のお話ですが。

とにもかくにも、主人公とその仲間たち、そして、敵役は、すんなりと決まります。
というか、ほとんどの作者がそれしか決めない。

でも、よくよく考えてみれば、ひとつの世界、いくつかの国、そこに住む人々の生活。
主人公や敵役のまわりには、こうしたものがひしめいているはずなのです。

にもかかわらず、何も見えてこない作品が多いのです。
プロが書いたものだけでなく、投稿、応募されるファンタジー小説作品において、「民衆と生活」というものをきちんと描いているもの、描いてないまでも、骨太の設定の存在を感じさせるもの――皆無です。0です。

私は小説家志望の人が書いたファンタジー作品を目にすることが多いのですが、作者にかならず訊くことがあります。


「主人公たちは大便小便をどうやってしているのですか?」


汚いですか? たしかに、美しい話ではありませんね。しかし、糞尿の処理をどうしているか、で、その国の文化程度や衛生観念がわかるのです。


ヨーロッパは、ほとんどの国で、つぼやかめに溜めて、いっぱいになったら道端にまき散らしていました。
ですから、町のなかは、いたるところで汚物の悪臭があふれ、衛生状態もおっそろしく悪かった。伝染病が流行るわけです。香水が発達したのも、悪臭をごまかすためだったんですから。


一方、中国では紀元前にはすでに便所というものがあり、なかでブタが飼われていて、糞尿を食べさせていました。
動物虐待という話はひとまず置くとしても、ヨーロッパに比べると、はるかに衛生意識が高く、そのことがそのまま文化程度に反映されていると思います。ヨーロッパの衛生意識が高まるのは、近世に入ってからです。


便所の描写など1度も出てこなくてもかまいません。ただ、ファンタジーにおいて(他のジャンルでもですが)「神としての作者」は作品世界のすべてを把握していなければなりません。

当然、主人公たちが大便小便をどうしているか、ということも知っていなくてはなりませんし、誰かに訊かれたときに、ちゃんと答えられなければならないわけです。

話がいささかそれました。


十数人しか存在しない世界、というものを書くのでないかぎり、主人公、わき役、敵役のまわりには、数えきれないほどの民衆がいて、生活があります。あるはずなんです。

それらの人々は、どうやって日々の糧を得ているのでしょうか?


ある作家志望の人は、自分の作品世界について
「人口の2割が王侯貴族、2割が都市生活者、のこり6割が農民」
と言ったことがあります。


「ということは、きみの作品世界では、海産物は存在しないんだね? 農民は漁民ではないから、魚や海草をとることはできないよ。それに農民の作った作物はどうやって都市へ運ばれてくるの?農民がやっているとしたら、農繁期には農民はみんな忙しいから、都市に作物が運ばれてこないということになっちゃうよ?都市生活者というのは、何をしているの?鍛冶や木工などの職人がいたとして、原料はどうしているの?農民がとっているの?」


私はたくさんの疑問をぶつけてみました。

重箱の隅をつついていると思われるかもしれません。

これも、さきほど言った「神としての作者」が知っていなければならないことなのです。


作品の中で描かれず、名前すら与えられず、しかし、確実に存在している多くの民衆の生活。
それについて細にいり微にうがって設定を作っておくこと。

このことが、作品世界に「リアリティ(=説得力)」を与えます。


日本の身分制度「士農工商」
これほどインチキなものはありません。
農民でも、商人でも、職人でも、まして武士などでなかった人たちが、どれほどいたことか。
ふつうに考えれば、わかりそうなことです。


民衆の生活のすべてを描く必要はないのです。でも、作者であるあなたは知っていなければなりません。


拙ブログにおける「ファンタジー小説の考察」は、この「民衆の生活を決める・設定する」ということを第一とします。


次回、国家の成り立ちについてです。





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